雪夜酒 / 西方裕之(にしかた ひろゆき)

1
宿の蛇の目傘(じゃのめ)に　身をよせあって
숙소의 고리무늬 우산에 서로 몸을 기대고

渡るこの世の　罪の橋
건너는 이 세상 죄 많은 다리

逢うが別れの　いで湯の郷(さと)で
만나자 이별인 온천 마을에서

人目しのんで　燃える恋…
남의 눈을 피해 타오르는 사랑…

あなた酔わせて…酔わせて…雪夜酒(ゆきよざけ)
당신 취하게 해줘…취하게 해줘…눈 내리는 밤의 술

 

2
まわり道でも　倖せ探す
돌고 도는 길이라도 행복을 찾는

肩にひとひら　冬紅葉(ふゆもみじ)
어깨에 달랑 겨울 단풍 하나

寒くないかと　両手で包(つつ)む
춥지 않느냐며 양손으로 감싸는

そんな情(なさけ)が　ただ欲しい…
그런 정을 그저 바라요…

あなた泣かせて…泣かせて…雪夜酒
당신 울게 해줘…울게 해줘…눈 내리는 밤의 술

 

3
あれは始発の　汽笛の音か
저건 출발하는    

こころ乱れる　虎落笛(もがりぶえ)
마음 흐트러지는 겨울바람 소리

雪見障子を　背中で閉めて
눈구경 장지문을 등뒤로 닫고

すがる女の　夢ひとつ…
매달리는 여자의 꿈 하나…

あなた抱いてて…抱いてて…雪夜酒
당신 안아 줘…안아 줘…눈 내리는 밤의 술

※ 虎落笛(もがりぶえ) : 대나무 울타리 따위에 부딛쳐서 나는 센 겨울 바람 소리.

                              (冬の激しい風が柵(さく)などに吹きつけて笛のような音で鳴ること.)

♬ 心に染みるいい歌ですね。ジーと来ます。私もこのような恋をしました懐かしい

 

<君の死を君は知らない虎落笛 >  夏井- 俳句

「虎落笛」という季語の力を信じて託しました。一句の最後に「虎落笛」という冬の季語が出現することで、

悲しみの強さ、やり切れなさが胸中に吹き渡ります。